堺クロス 参戦レポート

既にレースから1週間経ってしまいましたが、動画の編集、ストリーミング等も一息ついたので、参戦レポートをまとめておきたいと思います。

関西シクロクロスには今シーズンの希望が丘クロスから出走。堺クロスまでの間、野洲川をお休みした以外、希望が丘・桂川・堺への3戦への出走となりました。

昨年秋の王滝に無事完走して以降、右膝、右足首の痛みが続き、体調を崩してほとんどまともに走れない状況が続いていたのですが、関西シクロクロスに参戦することで自転車を漕ぐことのモチベーションも高まり、2年前に初めてレースに出走したときの楽しさが蘇ってきました。

希望が丘に出たあとは、しばらくやっていなかったローラー台での練習も習慣化してきて、楽しくトレーニングできています。

この3戦の自分のリザルトを見ていました。相変わらず一番下のC3クラスで最下位から数えたほうが早い順位のリザルトばかりなのですが、それでも何とか成長できたかな?と思えるような数字を見つけて喜んでいます。

それは「走行%」の変化。関西シクロクロスではリザルトに、「各カテゴリのトップ選手に対する各選手の平均スピード」を走行%として記録しています。トップの選手が100%となり、2位の選手から順次その数字が下がっていくことになります。

C1やC2など、上位のカテゴリから翌シーズンへのカテゴリ残留・降格の判断に使われており、特にシリーズ終盤ではこの数字を気にする上位レーサーが多いようです。

私が参戦しているC3は一番下のクラスですので、残留とか降格とかは関係ないのですが、自分がそのカテゴリの中でどれくらいの場所に位置しているのか、順位とともに分かりやすい指標となります。もちろん、コースの難易度やそのときのトップ選手の速さに依存する数値ですが、それでも今の自分の走力を把握するのにはよい数字です。

で、前置きが長くなりましたが、最初に参戦した希望が丘では70%台後半だったのですが、最終戦の堺クロスでは80%台中ごろ辺りまで伸びました。希望が丘は4周回のレースでしたから、ほとんどラップアウト(周回遅れに)されかけていたわけですが、それが順調にトップに近づいていること知って、とってもうれしかったです。

数週間程度のトレーニングで劇的に早くなるほど甘くはないと思っていたのですが、「練習は裏切らない」を自ら実感した、貴重な時間をすごせました。ここからさらに上げていくことが難しいのでしょうが、次シーズンは90%を超える数値を目指したいですね。

あともうひとつ、自転車レース・イベントに参加するようになって約2年、生まれて初めてゴールスプリントを経験しました。

先ほど書いたとおり下位争いなんですが、MTBで参戦している自分にとっては、松林やキャンバーなどのテクニカルセクションで前との差を詰め、平坦路やステップ等で差を広げられるという繰り返しのレース。ゴール前の長いストレートを走っていると、後方の選手のホイールがダート路をザッザッと蹴る音が近づいてくるのが分かりました。思わず体が勝手に反応してペダルを回し続けました。

視界がゴールラインと自分と相手の前輪ホイールだけに縮まっていく中、大声で叫んでいました。全身の毛穴が開いて自分の魂が体から抜け出し、数十センチ前を進んで自分の体とバイクを引っ張っているような。体重い!バイク重い!でもペダルだけはぐるぐる回っている不思議な感覚。

ゴールした瞬間は逃げ切れたかどうか分からず、後でリザルトを見てようやく結果が分かった次第。MCのがらぱ(id:galapa)さんも実況で「こっからは分からんわ〜」とおっしゃっていたと思います。おそらく半車差からホイール差くらいだったのかと。

たぶん、昨年後半ならあきらめて踏む力を弱めていたかもしれません。数週間回したローラー台は、走行%の向上より最後まで踏み切れたことのほうに意味があったのかなぁ、と今となってそう思います。

スプリントの結果ですか?一応逃げ切れたみたいです。まぁでも今の満足感にはあんまり関係のないことです。

さてシーズン終了した関西シクロクロス。もう1本観戦側からのエントリを書いてひとまずの締めとしたいと思います。